CROSSTALK VOL.04
ベテラン対談
厳しい指導を受けながらも実力をつけ、今や後輩指導に精を出す岩井と、その師・角の話に迫った。

九州営業所 所長
角 佳介

電気設備工事(受変電設備工事/産業用機械工事)
岩井 正樹


岩井くんと初めて会った頃、正直つかみどころがない人だと思ってたね。でも真面目な子だなとも感じてた。そのぶん、一人で抱え込んじゃう弱さもあったけど。

あの頃は仕事を覚えるだけで精一杯でした。周りに頼る余裕なんてなかったです。

当時は私もスパルタだったしな。

だいぶ変わりましたよね(笑)

岩井くんは当時、ぼくが伝えたことに対して自分なりにあれこれ考える習慣があった。これがある人は伸びるんだよ。

あえて答えを言わず、考えさせてもらうことで成長できた実感はあります。一方、今は自分が教える立場ですが、後輩たちからどう思われているかは気になりますね。

後輩から慕われていると思う。
君は話を聞く姿勢がいい。みんな安心して話せる。一方、話す方はもっと磨けると思う。言っていることは正しいし、言葉の使い方も上手いんだから、もっとたくさんの人の前で話すことで、より大きな物事を動かせるようになると思うよ。それにチャレンジしてみてほしい。


技術者にとっての冨田電機工業の良いところは、現場のバリエーションが豊富なところだと思います。工場、学校、遊園地の大型アトラクション、トンネル…。小さい現場で自信をつけて、大きな現場で応用力を磨く。成長できる環境は整っていると思います。

現場を自由に選べるわけじゃないけど、腕を認められると「これはお前に任せたい」って声がかかる。その期待がモチベーションになるよね。

責任が大きくなれば大変さも増えますけど、工事が終わった後の達成感は格別です。

責任者になると、想像力が求められる。配線やレイアウトを自分なりに描けないと、お客さんとも話ができない。全部できるようになるには5年、10年かかるけど、それができた時は技術者として一人前だよ。

最近、こうした想像力を含めて、自分たちの技術や考え方をどう継承するかを考えます。モノづくりが好きな人は覚えが早い。だから菅さんみたいな若手がほしい(笑)。

あいつはすごいよね。身の回りのモノが壊れたら自分で直すし。モノがどういう仕組みで動いているのかを分析するのが好きなんだと思う。床次なんかも似たようなところはあるし、やっぱり、モノづくりが好きな人が伸びるんだろうね。


