CROSSTALK VOL.05
年の差対談
現場責任者で昭和生まれの下門と、彼の背中を見て技術を磨く平成生まれの床次。
最前線で日々汗をかく、2人の本音に迫った。

電気設備工事(受変電設備工事/産業用機械工事)
床次 陽

電気設備工事(受変電設備工事/産業用機械工事)
下門 篤


俺は責任者ですけど、工事に関する書類作成とかお客さん、協力会社さんとのやり取りだけじゃなく、基本的には床次たちと一緒に資材用意して現場に出てます。

野球でいうと、キャッチャーやってるはずなのにセンターフライも取りに行ってる感じですね。人手が足りないから。

本当よ。業界大手さんがやるようなグレードの仕事が冨田電機工業に回ってきて、ウチがそれに対応できてるのはすごいけど、しょっちゅう「なんで成立してるの?」って思う。
他の会社のが社員の数も多いし、いい工具使ってるだろうに。

なんでウチが選ばれてるんですかね? 社長の営業力?

それもあるだろうけど。

でもなんか、単に馬力でなんとかしてるってわけでもないですよね。

うーん……人間力? なんつうか、にたとえると、する感じっていうか。うまく言えないけど、新しい技術が必要だったりややこしかったりする案件を断らない、気立ての良さみたいな。

あー。

だから、難しい技術が自然と身につくっていうかね。他で受けなくなってきてるような現場がウチに回ってくることもあるし。

電気工事のプロの中でも、選りすぐりの“プロ職人”って感じっすね。


現場では、下門さんたち上司が考えてることを想像しながら動くように気をつけてます。「Aやれ」って指示出したとして、上司はその先のB、Cの作業を想定してるじゃないですか。

うん。

相手の立場に立って想像することで、効率よく動ける気がするんで。

床次もどんどん力がついてきて、1言えばその先の7くらいまでのことを見通して動けるようになってる。

え、まじすか。
それから、いい意味で力抜くっていうか、メリハリつけて働くようにしてます。危険で大変な仕事だからこそ、ずっと大真面目に考える人はしんどいかも。もちろん、ナメてかかるのは違いますけど。

そうね。
こいつ(床次)はもう付き合い長いから、工事中に危ないことはしないって分かる。
現場でダラダラ喋ってる時とかは言うけど。

そうですね。相当工期が厳しくても完工するのは、下門さんみたいに空気を引き締めてくれる人がいるからです。

床次も、現場でうまく指示出してまとめ役になってくれてると思う。結構難しいのに。

下門さんのやり方マネしながらやってるとこ、あります。

おぉ。でも、俺が若い時のほうがもっとうまくまとめられてたけどな。

えー、そのひと言、絶対言わなくてよかったっすよ(苦笑)。


